いずみ訪問看護ステーション

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笑いと健康

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笑いと治療の関係を研究するきっかけとなったのは、治る見込みが500分の1ともいわれる難病を、笑いにおいて完治させたノーマン・カズンズ氏(アメリカ合衆国ニュージャージー州出身ジャーナリスト・作家)の逸話がきっかけとされています。

 彼は49歳の時に硬直性脊椎炎と診断されました。さまざまな治療の経過を経て、彼は笑いやユーモアが副腎に作用し、免疫力に関係するのではないかと考え、友人の医師とともに笑い療法の研究を始めました。すると彼の体は、数か月後には社会復帰を果たせるまでに、容体が改善したのです。また、その後心筋梗塞となった際に、同じように笑い療法を実践し、手術を受けることなく病を完治させ、退院へとこぎつけました

自分自身を被験者として行ったこの実験。ノーマン・カズンズ氏は「患者の85%までは体内の自然治癒力で病気を治すことができるのに、勝手に自力では治らないと決めこんでいる。それが1番よくない」と話しています。

☆笑いのメカニズム

1)呼吸生理学から考える。

ワッハッハーと笑うのは腹式呼吸の一つと考えられます。1回に出入りする空気の量は、胸式では500cc、腹式では2000ccにもなります。酸素がたくさん体内に入ることで、血管を拡張させて血圧を下げ、興奮したときに出る怒りのホルモン、ノルアドレナリンの分泌も抑えられます。そのほか、コレステロールが動脈壁にしみこむのを防いだり、血小板凝集を抑えて脳梗塞や、心筋梗塞も予防する作用があります。

2)精神神経免疫学から考える

岡山県の伊丹仁郎医師と大阪府の「元気で長生き研究所」所長の昇幹夫医師が共同で行った実験で、漫才や新喜劇を見た、がんや心臓病を持つ方のNK細胞がどうなったか調べました。

若くて健康な人の体にも1日30005000個ものがん細胞が発生しています。これらのがん細胞や体内に侵入するウィルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞です。

実験の結果、笑う前にNK細胞の数値が低かった人は、すべて正常範囲までアップし、高かった人の多くも正常値に下がることが確認されました。薬物を使用した場合、効果が出るまで3日もかかるのに、笑いは短時間に免疫系を正常化させる効果が判明しました。

また、笑うことで不安感やストレスを軽減する「ドーパミン」、痛みを和らげたり神経を落ち着かせる「エンドルフィン」、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」愛情ホルモン「オキシトシン」

などの脳内物質が分泌されて心身がリラックスする効果があります。

☆こんなにもある、笑いがもたらす嬉しい効果

1)脳の働きが活性化

脳はストレスを受けると緊張状態になり、酸素が不足し働きが鈍くなります。逆に、笑っている時は脳もリラックスしてたくさんの酸素を取りこむことができ、脳細胞が活発化して働きが活発に。人の記憶をつかさどるといわれている海馬が活性すると、記憶力や思考力のアップにつながります。

2)血行促進
思いきり笑ったときの呼吸は、深呼吸や腹式呼吸と同じような状態です。笑う動作によって体内にはたくさんの酸素が取り入れられ、血のめぐりが良くなって新陳代謝も活発になります。

3)自律神経のバランスが整う

自律神経には、日中に活動しているときに優位になる「交感神経」と、夜間やリラックスしているときに優位になる「副交感神経」があますが、過剰なストレスや生活習慣が乱れると交感神経ばかりが優位になって興奮状態が続き、その結果、血圧や脈拍が上昇。笑うと副交感神経が優位になり、心身をリラックスモードへ。乱れた自律神経のバランスが整い、心と体が安定します。

4)筋力アップ

笑うという動作は、腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などをよく動かすので、続けることで筋力もアップ。酸素の消費量も増え、内臓の動きもイキイキと活   発になります。

☆笑うためのトレーニング

1)あいうえおストレッチ

【あ】目を大きく開け、顔のパーツを外側に持っていくイメージで大きく 口を開けます。 あーッハッハッハ・・・とお腹から声を出し、息が続く限り笑います。

【い】顎を上げ、思いっきり口を横に伸ばします。 いーッヒッヒッヒ・・・とお腹から声を出し、息が続く限り笑います。

【う】顔の中心に顔のパーツを集めるイメージで唇をとがらせます。 うーッフッフッフ・・・とお腹から声を出し、息が続く限り笑います。

【え】舌を思いっきり前下方向に出すイメージで口を横に開きます。 えーッヘッヘッヘ・・・とお腹から声を出し、息が続く限り笑います。

【お】目を大きく開け、口を縦に開いて思いっきり上下に伸ばします。 おーッホッホッホ・・・とお腹から声を出し、息が続く限り笑います。

【あ】~【お】まで、2 セット程度繰り返しましょう!

2)大笑いしてみる。

3)お笑い番組や落語を聞く。

こんな大変な時代だからこそ、マイナス要素を吹き飛ばす笑いのパワーが必要です。

失敗したことや、短所でもくよくよ考えず、笑いのネタになると思えば楽しく過ごすことができます。プラス思考で笑いを日常に取りいれ、健康な日常生活を過ごしてほしいと思います。

(参考資料)

・「大阪発笑いのススメ」大阪府より

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(2024年3月7日)

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